2011年05月16日

ムーンライダーズ史上最低の一曲とは

・「Instant Shangri-La」はサイテーの曲
 『ムーンライダーズの夜』(1995年)に入っているこの歌はムーンライダーズの中で外形上最低の曲だ。歌詞の内容はともかくその字余りぶり、サウンド・歌唱とのコンビネーションがひどい。やっつけ仕事にしか思えない。カラオケボックスで素人のおっさんが歌っているだけに聞こえる。

 しかし、これは意図的なものだろう。

 この歌はオウム真理教を批判する歌だ。理想郷は高速道路を飛ばして簡単に行けるような場所にはない、散開しろと歌っている。

 この作品の安っぽい造りはオウムのサティアンの張りぼてぶりを内面化した上で再構築したものではないだろうか?

 そう考えるとこれはムーンライダーズの真骨頂というべきだろう。「Instant Shangri-La」はムーンライダーズらしさという観点からすると最高傑作のひとつと言える。

 真実はどうであれ、こういう逆転の解釈が生じうるところもムーンライダーズらしい。

・教訓=一般化
最低のものを描いた作品が最低であるとは限らない
→最低のものの最低ぶりを再現した最低の作品でもその最低ぶりの在り方が最高であることがある

 さらに言うと、

 サイテーのものを生んだものこそ真のサイテーではないか?

2011.5.16月曜

posted by 堀内悟 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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