2011年01月06日

盛田昭夫の忘れがたき言葉

 何年前からなのか正確には思い出せないが、日本経済の長期低迷が誰の目にも明らかになった頃から毎日一度は自然と思い起こされる言葉がある。
 
 それはソニーの会長だった盛田昭夫(1921-1999)の言葉である。彼は晩年、あるテレビ番組出演時に次のような発言をした。※書き起こしではなくわたしの記憶による
 
 わたしたちは長い間よいものを安く売るために大変な努力をしてきた。しかし、最近それは間違いだったんじゃないかと思うようになった。よいものを安く売るために社会や経済を歪めてきたところがあったように思う。やはり、よいものはそれなりに高く売らないといけないんじゃないか。

 わたしはこの言葉を聴いたときに、(これは大胆な発言だな、功なり名を遂げて晩年を迎えた人だから言えることだ)とすぐに思った。しかし、その内容については共感する部分が大きかった。

 バブル経済崩壊後、国内生産と雇用の空洞化に依存する価格破壊が進行したが、当初それはおおむね肯定的に受け止められた。マスコミも破格値で大量販売する業者を社会の風雲児や英雄のように報道した。
 しかしその結果、現在の非常に強固なデフレ不況を招いてしまった。

 毎日さまざまなニュースを見聞きするが、その度に盛田昭夫の上記の言葉を反芻する。しかし、ではどうすればいいのか、と自問すると答えに窮してしまう。今までこの話題をこのブログに記さなかったのはそのためである。

 ただ、苦し紛れに解決策を出すと次のような対策が重要な気がする。
 
・福祉の充実(弱者救済に限らない広義のもの)
・それによる雇用の安定化
・同一労働同一賃金(ワーキングプアの解消)

 どれがニワトリでどれが卵なのか、それもよく分からない状態だが、雇用が安定化すれば低所得者もローンを組んで高額のよいものを購入することができる。これが世界規模で実現すれば、日本は新興国との悲惨な価格競争にさらされる部分が減り、先端技術を駆使した高付加価値製品により内需、輸出ともに良好な状態を作り出せるのではないか。

2011.1.6木曜

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ラベル:経済 社会 労働
posted by 堀内悟 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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