2009年10月09日

みるくの歌う『キチガイ地獄外道祭文』は大傑作

 10月8日の朝、新聞と一緒に佐川メール便のダンボール封筒がドアに刺さっていた。届けられたのは昨夜か今日の早朝かわからないが、中身はキチガイ地獄だとすぐに察しがついた。

 さっそく午前と午後に一回ずつ聴いてみた。幸いなことにパソコンのCD-ROMドライブで正常に再生できた。二回目はiPodに移したものを聴いた。

 感想。すばらしい! 歌もサウンドも達成度が高くて安い買い物をしたなあと思う。たぶん一生飽きることなく聴き込む事になると思う。
 この作品は序章と第一〜第十章までの計十一章で構成されているのだが、章ごとに曲調と唱法が変わっていて80分間楽しく聴けるようになっている。夢野久作スレにパンクまがいの部分について不満を漏らしている人がいたので、いったいどういう感じなんだろうと気になっていたが、聴いてみると何の問題もなかった。むしろ、みるくの有能さを十分実感できた。みるくという女の子はまだ中学3年生か高校1年生くらいみたいだがボイスパフォーマーとして特筆すべき技能を持っている。アキバ系アイドルではなくベテラン女優に狂気をふりまいて演じてほしかったという意見もあるが、それでは重苦しくなってしまい、ソフトなトランス音楽として外道祭文をこの時代に提供する意味があいまいになってしまうだろう。キチガイ地獄は遠い昔の話でございます、そんな深刻な顔して聴く話ではございません、ホントにホント昔の話、正真正銘今はござらぬ笑い話です、といえばいうほど浮かび上がるものをそこはかとなく意識させるためには、この作品の持つからっとした明るさが生命線なのだ。それがしなやかな異化・相対化作用となってドグラ・マグラに新たな生命を与えるのだ。
 章ごとに表情を変えるみるくのパフォーマンスがすばらしい。音程よし。発声よし(「おてもやん」「ぽんぽこにゃ」などの民謡も歌わせてみたい)。歌詞が聴きやすい。音数を抑えたアレンジもいい。ミキシングのバランスもいい。ボーカルとサウンド双方のアレンジがよくできている。どこを斬っても(アルバム全体のコンセプト=伝えるべきものはあくまでも夢野久作のテクスト)が噴き出す。

 聴けば聴くほど惚れ惚れとする大傑作である。この音楽作品を聴いてあらためてドグラ・マグラのすごさを思い知った。ぽこメイトのみなさんはだまされたと思って買ってみてほしい。スッチャラカポコポコ。

2009.10.9金曜

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ラベル:音楽 文学
posted by 堀内悟 at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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