2009年01月10日

法学者は命名力を磨け

 最近、近江幸治『民法講義2 物権法』(成文堂)を読み始めたぽこ。
 昨日は物権的請求権の性質についての学説が紹介されている部分を読んだぽこ。三つの説が取り上げられていたぽこ。

A物権的効力説
B準債権説
C独立請求権説

 本書はC説を妥当とし、判例もC説に合致する面が多である旨書かれているぽこ。

 ぽこ問題は、その概念の名と実の組み合わせだぽこ。

 C説っていうのは、物権的請求権は物権から派生して常に物権に依存する独立の請求権であるとするぽこ。
 この内容をまとめるときにどうして独立なんて語を使うんだろう? 独立なんて言われると、そうか、独立なんだから付従性はないんだろうな、時効に関しても物権とは別に係るんだろうな、なんて思っちゃうぽこ。
 実際は物権的請求権は物権と共に移転するし、物権から独立して消滅時効に係ったりしないらしいぽこ。

 独立請求権説という名称には語弊があると思うぽこ。物権に常に依存するものに独立なんて名前を与えるっておかしくないぽこか。

 法学者は用語の案出にもっと神経を使うべきだぽこ。遺留分減殺請求権だって遺留分を減殺するかのように見えるぽこ。内容をいったん知ればそんな心配はどこ吹く風になるけど、法律のことは知らないけれど日本語の用法をきちんと身につけている門外漢の類推するところとはまったくくいちがう内容を示しているのは問題だぽこ。このような用語の放置は法律の世界の開放性の不足を表わしているかもしれないぽこ。もしそうならば要改善だぽこ。(2009.1.10土)

売れてるたべもの&のみもの
書籍ベストセラーランキング
音楽ベストセラーランキング
エレクトロニクスのベストセラー
ブロードバンド、常時接続のお申込はこちら
ラベル:法学 法律 物権 命名
posted by 堀内悟 at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。