2008年12月07日

ガントレット事件の概要

 宮崎良夫著『行政争訟と行政法学』(行政法研究双書)269頁にガントレット事件のより詳しい概要が書かれていたぽこ。

 原告=戦前に第八高等学校で英語教師をしていた英国人。強迫を受けて帰化申請を行い許可された。この許可は無効であると主張し、国を被告にして日本国籍不存在確認訴訟を提起した。

 原審判決:戦時中の敵国への帰化は無効であるとする英国法および二重国籍を認めない日本法の規定に照らし、本件帰化の許可は無効とした。

 最高裁:「国家機関の公法的行為はそれが当該国家機関の権限に属する処分としての外観的形式を具備する限り、仮りにその処分に関し違法の点があったとしても、その違法が重大且つ明白である場合の外は、これを法律上当然に無効とすべきではないのであり、そして前示認定上の過誤の如きものが、ここにいわゆる重大且つ明白なる違法といい得ないこと勿論だからである」とし、原審判決を破棄した。

 この判決の意義:
 公定力という語は用いていないが、違法な行政行為であっても無効でない限り公定力を有する、という公定力理論そのものを表現し、行政行為の無効原因として重大明白説を採用している。

(2008.12.7日)

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posted by 堀内悟 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 気になる判例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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