立川談志師匠と私の共通点
わたしは落語についてはこれといった知識も経験もないけれど、わたしが昔ネット上でぶちまけた詩人の定義によれば落語家はまぎれもなく詩人の一種ということになる。
つまり日々ことばの性質を探究し、それを完璧に操れる域に達するべく修行に励んでいるという点で共通性がある。
そういう意味でわたしがおちゃらけ抜きに談志「師匠」と呼んでも罰は当たらないだろう。
それはともかく、わたしにとってはもっと重要な共通点がある。さっきウィキペディアで師匠の記事を読んだがこの話は載っていなかった。この点でもここに書く意味があるだろう。
その共通点とは、
大型ネコ科動物のぬいぐるみをかわいがっている というものである。
以前たしかテレビで談志師匠のお弟子さんがこんな話をしていた。
「うちの師匠はライオンのぬいぐるみをかわいがっているんですよ。新弟子が入ると、そのぬいぐるみを紹介して、
ライボウってんだ。かわいがってくれよ。 と念を押すんです。」
おそらくライボウに対して礼を失した弟子は即刻破門されるのだろう。
なぜ談志師匠がライオンのぬいぐるみをかわいがっているのか。
素直に推理すれば、それは師匠が故手塚治虫氏を尊敬しているからだろう。ライオンのぬいぐるみはジャングル大帝に由来するのではなかろうか。
今ライオンのぬいぐるみといえば「うみねこのなく頃に」のさくたろうを想う人が多いのではないか。同じアニメの中のライオンでもレオとさくたろうでは大違いである。アニメも遠くに来たもんだ。そう感じざるを得ない。
2011.6.9木曜