2009年12月25日

映画「逆噴射家族」感想

今夜Gyao─昭和TVで初めて鑑賞。

ドタバタにリアリズムの仕込が不足しているために
家族の再生、家族の絆のもろさと強靭さというテーマとの接合がうまくいっていない

集合的歴史はともかく個人的歴史の書き込みが不足している
→どこにでもいる平凡な一家という位置づけ
にもかかわらず
狂気がシロアリ出現以前に父親により認識されている
この矛盾を超越するプロットがない
→ここがこの映画の演出のミソ

この超然とした演出と時代背景との関連については論じる価値があるだろう

娯楽映画としてはごく普通の一家がシロアリ出現を機に狂っていく過程をじっくり描いた方がおもしろいはず。その中で家族の問題を浮かび上がらせていく方がよいのではないか。

父親が感じている家族の異常性が観念的なので感情移入ができない
悪くとれば脚本の詰めが甘い

わたしがプロデューサーならシロアリという強力なモチーフ(なにしろ瑕疵担保責任の代表的問題)を生かしてバスター・キートン的なドタバタで押しまくる(穴掘りのドタバタまではおもしろかった)。家ももっと早々と崩壊させる。家の崩壊を結末にしているところがこの作品の限界。低予算映画にありがちな内向性がここにも潜んでいる。

2009.12.25金曜

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ラベル:映画 Gyao
posted by 堀内悟 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気になる本20091225

田口卓臣『ディドロ 限界の思考―小説に関する試論』
風間書房 7875円
18世紀フランスを代表する啓蒙思想家ドニ・ディドロの小説に関する本邦初の研究書。傑作『運命論者ジャックとその主人』の訳者が、彼の小説に潜む「限界の思考」を独自の視点から解き明かす。

2009.12.25金曜

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ラベル: 小説 文学
posted by 堀内悟 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 気になる本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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