2009年07月06日

ドグラ・マグラ読了

 7月3日金曜日にドグラ・マグラを読み終えたぽこ。本文644頁まで、解説・解題669頁まで。41字×19行/頁。

 大傑作。人間の短期記憶能力の性質を手玉に取る魔術力の点でドストエフスキーの罪と罰に優るとも劣らないぽこ。

 「私」がすべての論文を読み終え、巻物も見た後の謎の渦のめまぐるしい変転は恐ろしい夢のよう。震撼すべき真相がいつ明かされるのか、ページをめくるのが恐かったぽこ。
 終盤に向かって恐怖感がどんどんせり上がってくるけれど、情景・心理描写は一貫してこれみよがしのおどろおどろしさを排した簡明なものである点もすばらしいぽこ。特にカステラの場面は一本とられたぽこ。あの場面は推理小説に限らず全小説中特筆すべき名場面だぽこ。全編に明るい映像とユーモアが並存しているところがいいぽこ。

 解説・解題もちくま文庫版で読んでよかったと強く感じ入らせる内容だったぽこ。夢野久作がどうしてこんなにすごい作品を命がけで書き上げられたのかわかった気になったぽこ。廃嫡の危機という強いアイデンティティー・クライシスがあったんだぽこ。

 とにもかくにも久作は語り部としての力量がすごいぽこ。語りのすごさは「犬神博士」を読んだときに感じていたけど、今回新発見といいたくなるほど強烈に感受されたぽこ。犬神博士も再読したくなったぽこ。

 今回味わった大興奮は体調がおかしくなりそうなほどだったぽこ。3日はギャオで戦場のメリークリスマスを見る予定だったけど、ドグラ・マグラを読み終えても退かない興奮のために見るのを止めて代わりにバブルと寝た女たちという軽めの作品にしたぽこ。

2009.7.6月曜

Good books, good life.
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posted by 堀内悟 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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